砂川昇建会長ブログ 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

砂川昇建 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

《職場の教養に学ぶ》

お題:無理を重ねない

2026年11月2日(月曜)

【今日の心がけ】正しい努力を重ねましょう

砂川昇建の思うところ

無理をしないようにしましょう、という話です。「無理をしないためには、無理をして実力をつけなければならない」と、私は思いますが、これは単なる言葉遊びではなく、人間の成長と労働の本質に関わる問題だと思います。例えば、今の実力で一日に10件の仕事をこなせる人がいるとします。その人が努力して12件、15件と仕事を増やし、同時に正確さも高めようとする。最初は疲れるでしょうし、時間もかかるでしょう。しかし、経験と技術が身につけば、以前は無理だった15件を普通にこなせるようになるかもしれません。つまり、今日の無理が、明日の普通になるのです。一方、休息を削り続け、判断力が落ち、健康を損なうほど働くなら、実力を伸ばすどころか、長期的には仕事の能力を低下させる可能性があります。したがって、「無理をしない」という言葉は、何を無理と呼ぶのかを明確にしないと、矛盾を含んでしまいます。今できることだけを、今できる速度で、今できる量だけこなしていれば、当面は楽かもしれません。しかし、仕事の要求水準が上がったとき、実力が伴っていなければ、以前なら努力によって対応できた仕事が、大きな負担になってしまいます。つまり、次のような逆説が成立します。短期的な無理の回避が、長期的な無理を生むことがある。反対に、短期的な負荷の受容が、長期的な余裕を生むことがある。これは、スポーツのトレーニングにも似ています。筋力をつけるには、現在の能力に対して一定の負荷が必要です。しかし、負荷だけを増やし、回復を無視すれば、故障してしまいます。仕事も同様で、努力と回復の両方が成長の条件です。この問答は「絶対は絶対ない」という言葉に似ています。その主張自身にも「絶対」が含まれるため、自己矛盾を生じます。Aさん:「世の中に絶対というものはない」Bさん:「それは絶対に正しいのですか?」Aさんが「絶対に正しい」と答えれば、世の中に少なくとも一つ、絶対的に正しい主張が存在することになります。それは、Aさん自身の「絶対はない」という主張です。したがって、最初の主張と矛盾します。一方、Aさんが「絶対に正しいわけではない」と答えれば、「絶対はない」という主張にも例外がある可能性を認めることになります。 つまり、Aさんは自分の主張を無条件に維持できなくなります。そんな訳で、適度な無理をして自分を鍛えましょう。

著者 砂川昇建

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