砂川昇建会長ブログ 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

砂川昇建 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

《職場の教養に学ぶ》

お題:転ばぬ先の備え

2026年9月26日(土曜)

【今日の心がけ】余裕を持って準備しましょう

砂川昇建の思うところ

石垣島の施設をホテルとして運営している時期がありました。台風が来るとキャンセルが相次ぐので、ホテルは暇かと思いきや、逆に、いろいろなホテルから宿泊依頼が殺到しました。チェックアウトしたのはいいけど、飛行機が飛ばないため宿泊するところが無いのです。いかに無計画で、先読みできない人が多いのか驚かされます。5,000~10,000円を余計に払う損失は目の前に見える。しかし、数時間後に泊まる場所がなくなる損失はまだ見えない。人間は前者を強く感じます。そして、もう一つ興味深いのが「一次判断」と「二次判断」の違いです。一次判断ができる人は「台風だから飛行機が欠航するかもしれない」と考えます。これは大半の人ができます。二次判断のできる人は「欠航したら何百人、何千人が島に残る。その人たちが一斉にホテルを探す」と考えます。さらに三次判断になると、「だから欠航が決まってからホテルを探してはいけない。皆が動く前に部屋を確保しておくべきだ」となります。ここまで来ると、単なる知識ではなくシミュレーション能力なんですよね。これは経営にもそのまま当てはまります。「何が起こるか」を考える人は多い。「それが起きたら、人々がどう動くか」まで考える人は少ない。「人々が動いた結果、次に何が不足するか」まで考える人はさらに少ない。経営者が日常的にやっているのは、実はこの三段階目なんだと思います。「台風=ホテルはキャンセルで暇になる」普通ならここで思考が止まります。ところが実際には、観光客がキャンセルする→ 空室が増える → 飛行機が欠航する → 帰れない人が大量発生する → 空室需要が急増する。となった。つまり、一次効果はマイナスなのに、二次効果がプラスだったわけです。こういう「二次効果を見る力」は、経営ではものすごく重要です。AIでプログラマーの仕事が減るという話も同じで、「AI普及→プログラマー減少」で止めるのが一次思考です。「AI普及→企業のシステム開発量増加→AIを使える技術者需要増加→求められる人材の種類が変わる」と考えるのが二次、三次思考です。石垣島の台風で起きていたことは、実はかなり良い経営者教育の教材になりますね。「台風が来た。ホテル経営者なら何を予測する?」と若手社員に考えさせると、先読みする訓練になるかも知れませんね。

著者 砂川昇建

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