《職場の教養に学ぶ》
お題:接客の力
2025年7月20日(日曜)
【今日の心がけ】他者の良い部分を取り入れましょう
砂川昇建の思うところ
店員や社員もモチベーションの上げ方です。報奨や罰則など、外的要因と、やりがいや成長など、内的要因が挙げられます。多店舗を見る事での効果は、良い接客や清掃、効率的なオペレーションを見て、学びや刺激になる。「うちよりすごい!」というポジティブな危機感と向上心 。他の店舗のスタッフと交流することで、視野が広がり、誇りが高まる。ですが、単なる見学ではなく、「どこがすごいか」「自店に何を取り入れるか」を振り返る機会が必要です。報酬や他店との比較は「刺激」としては有効だが、継続的モチベーションには内発的動機づけが不可欠。成功している他店舗を見せる場合は、「良い刺激」として活用し、自店に取り入れる方法を一緒に考えるのがポイントです。「おもてなし」は日本が世界に誇るサービスですが、近年、質が低下してきている気がします。原因は少子化です。 サービス業全体で慢性的な人材不足が続いている。飲食・宿泊・小売業は、労働環境が厳しく離職率が高い。中堅層が抜けており、若手への技術継承が不十分。結果、教育が間に合わず、「最低限の対応」で手一杯の現場が増えている。国交省・観光庁などの調査では、「日本の接客レベルは高いが、若年スタッフの対応にバラツキがある」という外国人観光客の声が増加中。かつての日本の接客文化は、家庭や地域社会で自然に育まれていた生活の美徳(礼儀・気配り・共助)が背景にありました。今はその土台が薄れ、「職業訓練」に置き換わってしまったことで、本質が伝わりにくくなっているのかもしれません。
著者 砂川昇建




