《職場の教養に学ぶ》
お題:不確かな情報
2025年7月16日(水曜)
【今日の心がけ】情報リテラシーに関心を持ちましょう
砂川昇建の思うところ
人から聞いた話を「耳学問」と言います。テレビや雑誌、スマホで得た情報は「知ったかぶり」と言います。 ある日、知人がソクラテスにこう言いました。「ねぇ、ソクラテス。君の友人について聞いたんだけど…」ソクラテスはそれをさえぎり、こう言いました。「それを話す前に、君の話が真実かどうか、三つのふるいにかけてみよう」真実のふるい。「君が言おうとしていることは、確かな情報かい? 自分の目で確かめたのか?」善意のふるい。「それは相手のためになる、あるいは聞いて心が明るくなるような話か?」必要のふるい。「それは私にとって聞く価値のある、必要な話か?」「特に重要ってわけでは…」ソクラテスは微笑んで言いました。「じゃあ、それは聞く必要も、話す必要もないね」 「耳学問」や「知ったかぶり」に陥らないためのヒント。「誰が言っているか」ではなく「何を根拠に言っているか」を重視する「SNS」での「バズり」や「見出し」に惑わされず、一次情報にあたる 。わからないことは正直に「知らない」と言える勇気を持つ。知識を披露するより、対話して理解を深めることにフォーカスする。「知識は力である。だが、誤った知識はその倍の危険をもたらす」(フランシス・ベーコン)
著者 砂川昇建




