《職場の教養に学ぶ》
お題:予期せぬアナウンス
2025年3月13日(木曜)
【今日の心がけ】感謝を言葉で伝えましょう
砂川昇建の思うところ
仕事とは感動です。仕事の中で生まれる感動的なエピソードは、人とのつながりや努力、思いやりから生まれます。日本の新幹線は、到着から出発までわずか7分間で清掃を完了する「テッセイ(TESSIE)」という清掃チームによって支えられています。ある日、清掃員の一人が座席の隙間に挟まった小さな折り紙の鶴を見つけました。その折り紙には、小さな字でこう書かれていました。 「大好きなおばあちゃんへ。今度また一緒に新幹線に乗ろうね。」清掃員は、この鶴をゴミと一緒に捨てることができず、駅員と協力して持ち主を探しました。結果、おばあちゃんと孫が新幹線を降りた駅で無事に再会。孫は涙を浮かべながら「ありがとう」と言いました。この出来事は、「ただの清掃ではなく、そこには誰かの思いがある」ということを再認識させてくれました。ある美容室に、30代の女性が訪れました。彼女は余命3ヶ月と宣告されており、病気のために髪がほとんど抜け落ちていました。彼女の願いは、「ウェディングドレスを着て、最愛の人と写真を撮ること」。美容師は、彼女の願いを叶えるために、ウィッグを用意し、彼女に最適なメイクを施しました。さらに、写真スタジオと連携して特別な撮影会をセッティング。完成した写真を見た女性は、涙を流しながら言いました。「私は世界で一番幸せな花嫁になれました。」彼女はその後、穏やかに旅立ちましたが、彼女の笑顔は家族の心に永遠に残り続けました。ある日、小さな洋菓子店にボロボロの服を着た少年がやってきました。彼は手に1000円を握りしめ、「お母さんの誕生日にケーキを買いたい」と言いました。しかし、ケーキの値段は2000円以上。それでも店主はこう言いました。 「ちょうど1000円のケーキがあるよ!」少年は大喜びし、ケーキを持ち帰りました。数年後、立派なスーツを着た青年が店を訪れ、こう言いました。「あの時、母のために買ったケーキ、本当は1000円じゃなかったですよね?あのケーキのおかげで、母は涙を流して喜んでくれました。今、僕は社会人になりました。恩返しがしたくて来ました。」彼は、お店で一番高いケーキを買い、店主に深々とお辞儀をしました。あるバスの運転手は、毎日変わらぬルートを走っていました。ある日、いつも同じ時間に乗る高校生の女の子が、ひどく落ち込んだ表情でバスに乗っていました。彼女は家族の事情やいじめで悩み、「もう生きるのが辛い」と考えていました。運転手は、彼女がバスを降りるとき、ふとこう言いました。「いつもありがとうね。明日も待ってるよ。」その一言に彼女はハッとし、「明日を生きよう」と思えたそうです。数年後、彼女は大学生になり、運転手のもとを訪れました。 「あの時の一言がなかったら、私はここにいなかったかもしれません。」運転手はただ微笑み、「またいつでもおいで」と言いました。仕事は単なる労働ではなく、誰かの人生に影響を与え、心を動かすものです。「誰かのために一生懸命働く」これこそが、「仕事は感動」である理由ですね。
著者 砂川昇建




