《職場の教養に学ぶ》
お題:触れる彫刻
2025年6月14日(土曜)
【今日の心がけ】思いを込めて取り組みましょう
砂川昇建の思うところ
重岡健治と言う彫刻家の話です。彫刻家・重岡健治(しげおか けんじ)氏は、1936年に旧満州のハルビンで生まれ、2025年2月24日に88歳で逝去されました。彼の作品は「家族の絆」や「触れる彫刻」をテーマに、国内外の公共空間に数多く設置されています。彫刻家の職業は、人類の歴史とともに始まりました。最古の彫刻とされる「ライオンマン像」は約3万2千年前のもので、宗教的な意味合いを持つと考えられています。古代ギリシャ・ローマ時代には、神殿や公共建築の装飾として彫刻が盛んに制作され、彫刻家は尊敬される職業でした。中国でも、青銅器の製造や木彫、石彫などが古くから行われ、彫刻家は宗教や儀式、建築装飾に欠かせない存在でした。中世ヨーロッパでは、教会の建築装飾としての彫刻が発展し、ルネサンス期にはミケランジェロやドナテッロなどの巨匠が登場しました。現代では、彫刻家は伝統的な素材だけでなく、金属、ガラス、プラスチックなど多様な素材を用い、インスタレーションやランドアートなど新しい表現方法も取り入れています。彫刻家は、空間や素材を通じて観る者にメッセージを伝える芸術家として、今も進化を続けています。重岡健治氏の作品は、触れることで感じることができる彫刻として、多くの人々に親しまれています。彼の理念と作品は、彫刻という芸術の可能性を広げるものであり、今後も多くの人々に影響を与え続けるでしょう。
著者 砂川昇建




