《職場の教養に学ぶ》
お題:日本の世界遺産
2025年10月27日(月曜)
【今日の心がけ】文化と歴史を学びましょう
砂川昇建の思うところ
ユネスコ は、「教育・科学・文化を通じて平和を促進する」 ことを目的とする国際連合(国連)の専門機関です。本部はフランス・パリにあります。主な目的は、世界の教育の普及(例:識字教育、ジェンダー平等教育など)。科学協力(例:水資源管理、地球科学、持続可能な開発)文化遺産の保護(例:世界遺産、無形文化遺産など)表現の自由や報道の自由の推進。つまり「戦争は人の心の中に生まれる」という理念から、文化や教育を通じて平和を育てる ことを目的としています。日本は 1951年(昭和26年) にユネスコに加盟しました(戦後まもなく)。当時、日本はまだ国際社会への復帰途上であり、ユネスコ加盟は「平和国家」としての再出発の象徴でした。日本はユネスコの主要な財政支援国の一つ です。分担金(加盟国が拠出する義務的な資金)の割合は、アメリカが不参加の時期には日本が最大の拠出国(約10〜12%) になっていました。また、日本は「ユネスコ日本信託基金」という形で、教育・文化遺産保護などの自主的拠出金 も提供しています。アメリカはユネスコの設立メンバーですが、1984年に脱退 →2003年に復帰 → 2018年に再び脱退 → 2023年に復帰という経緯があります。理由は主に「政治的偏向」「イスラエルに対する不公平な扱い」など。アメリカが脱退していた期間、日本が最大の財政支援国となり、組織の運営を支える役割を果たしました。アメリカが復帰したことで財政的な負担はやや軽減されましたが、日本の影響力は依然として高いです。
著者 砂川昇建




