《職場の教養に学ぶ》
お題:成長を支える目線
2026年8月26日(水曜)
【今日の心がけ】成長の過程に目を向けましょう
砂川昇建の思うところ
セミの幼虫は何年も土の中で木の根の汁を吸って育ちます。種類によって3~17年ほど地中で過ごします。地上に出るタイミングは、主に次のような情報を組み合わせて判断していると考えられています。地温(土の温度)、体の成長、昼と夜の長さや季節の変化、雨、雨で土が柔らかくなると、地上へ出やすくなるため、雨上がりの夜に羽化するセミが多く見られます。つまり、「成長が完了し、土が十分温かくなった」という複数の条件がそろうと、地上へ出てきます。植物はどうして花を咲かせる時期がわかるの?日の長さ(昼の時間)、葉は昼の長さや夜の長さを感じ取ることができます。「日が長くなった」「夜が長くなった」という変化をきっかけに花を咲かせる植物がたくさんあります。気温、春になって暖かくなると開花する植物があります。逆に、一度冬の寒さを経験しないと花が咲かない植物もあります。体内時計、植物にも約24時間のリズムを刻む「体内時計」があります。この時計と日の長さを組み合わせて、季節をかなり正確に判断しています。こうした仕組みは、長い進化の中で生き残るために身につけたものです。例えば、セミが真冬に出てきてしまうと寒さで生きられませんし、植物が真冬に花を咲かせても受粉してくれる昆虫が少ないため、子孫を残しにくくなります。そのため、環境の変化を読み取る能力が発達してきたのです。自然をよく観察すると、セミや植物はまるで「季節を知っている」ように見えますが、その背景には、とても精巧な環境センサーと体内時計が働いているのです。
著者 砂川昇建




