《職場の教養に学ぶ》
お題:笑う門には健康来る
2026年2月27日(金曜)
【今日の心がけ】笑う習慣をつくりましょう
砂川昇建の思うところ
「笑えば長生きする」という話はよく聞きますが、本質は単なる健康法ではなく、「心の在り方」にあります。医学的には、ストレスホルモン(コルチゾール)の低下。免疫機能の向上、血流改善、自律神経の調整 といった効果が報告されています。しかし重要なのは、「笑ったから長生き」ではなく、「緊張がほどけた状態が体を守る」という点です。経営者のように責任を背負う立場の人が必ずしも短命とは限りません。 なぜなら、笑いの回数よりも、「内側がこわばっているかどうか」のほうが本質だからです。仏教では、苦の原因を「執着」と説きます。その教えを説いたのが 釈迦 です。笑いの本質は、一瞬、我執(がしゅう)がゆるむことにあります。こうあるべき、失敗してはいけない、負けてはいけない、この「固さ」がほどけた瞬間、人は自然に笑います。つまり笑いとは、自己防衛がゆるんだ状態とも言えます。「笑う門には福来る」という言葉があります。笑福とは単に「たくさん笑うこと」ではなく、心が開いている、他者を敵視していない、世界に対して防御を下げている、という在り方を指します。七福神の中でも、特に 恵比寿 や 大黒天が微笑んでいるのは象徴的です。福の神は「勝者の顔」ではなく、力みのない顔をしています。責任が大きい立場の人は、判断の連続 失敗の重圧、孤独、を抱えます。だから「軽い笑い」が減るのは自然です。本質は、「世界をコントロールし切れないと知り、なお受け入れる姿勢」です。笑いとは、人生の不完全さとの和解。だからそれは、口角の形ではなく心の柔らかさかも知れません。
著者 砂川昇建




