《職場の教養に学ぶ》
お題:心の鏡
2026年10月27日(火曜)
【今日の心がけ】誠実な言動を積み重ねましょう
砂川昇建の思うところ
「利他の精神」「信頼」「正直」という話です。この三つは、職場で働くうえでの指針であると同時に、人として生きるうえでの指針でもあると思います。真剣に仕事に取り組む人は、いずれ、歯車からエンジンへと成長して行くでしょう。歯車は、与えられた力によって動きます。しかしエンジンは、自ら力を生み出し、周囲を動かします。職場にも、指示された仕事をこなすだけの人と、自分で考え、周囲のために行動し、仕事そのものを前進させる人がいます。そして、その違いは、学歴や肩書、ネクタイを締めているか、作業着を着ているかでは決まりません。 肉体労働の現場にも、誰も見ていないところで手を抜かず、仲間の負担を減らし、危険を察知し、黙々と責任を果たす人がいます。そういう人こそ、すでに職場を動かすエンジンの役割を担っているのではないでしょうか。一方で、組織の中には、実際に価値を生み出すことよりも、自分の立場を守ることや、成果をうまく自分のものにすることに長けた人もいるでしょう。そうした振る舞いが評価され、誠実な人が報われないとしたら、それは組織の大きな問題です。立派な人とは、自分が損をすることを考えない人というより、損得だけでは行動を決めない人ではないでしょうか。自分を犠牲にし続けることが利他ではありません。正直な人、責任感の強い人ほど、周囲に利用されてしまう危険もあります。本当に健全な職場とは、誠実に働く人が損をせず、その働きが正当に認められる職場だと思います。そして、もう一つ重要なのは、歯車をエンジンに育てるのは、本人の志だけでなく、上に立つ人間の責任でもあるということです。「利他の精神」「信頼」「正直」な人が正当に評価される職場であるように願います。
著者 砂川昇建




