《職場の教養に学ぶ》
お題：心をつなぐ挨拶
2025年1月19日(日曜)
【今日の心がけ】先手で明るく挨拶をしましょう
砂川昇建の思うところ
挨拶は、社会生活において相手との関係を構築する重要な行動です。言語を持つ人間の場合、挨拶は言葉を介して行われますが、動物の場合は非言語的なコミュニケーション（行動、匂い、視線、音など）が主役となります。犬や猫は嗅覚が非常に発達しており、匂いを通じて相手の個体識別や状態（健康、ストレスレベルなど）を判断します。匂いから得られる情報には、敵意がないかどうか、友好的かどうかが含まれます。耳や尾、姿勢などの身体的な表現を通じて感情や意図を伝えます。たとえば、犬が尾を振る行動は一般的に友好のサインですが、振り方や姿勢によって警戒や不安を示す場合もあります。犬の吠え声や猫の鳴き声は、コミュニケーションの重要な手段です。それぞれの音には、友好的なもの、警戒を促すもの、恐れや攻撃の意図を示すものがあります。目を合わせる、あるいは目を逸らす行動は、優位性や服従、友好を示す手段として使われます。動物は言葉に頼らず、身体の動きや姿勢で相手と意思疎通をします。これに対して、人間はしばしば言葉に頼りすぎる傾向がありますが、実際には表情や姿勢、ジェスチャーが相手に与える印象の大部分を占めています。動物は、急激な動きや威圧的な態度に敏感で、そうした行動に対して警戒心を抱きます。人間関係でも、過度に攻撃的だったり自己主張が強すぎる態度は警戒心を生む可能性が高いです。人間は言語を持つことで複雑なコミュニケーションを可能にしましたが、動物の非言語的なコミュニケーションには、人間が学ぶべき多くの要素があります。挨拶においても、言葉以上に重要なのは態度や表情、雰囲気です。動物たちの本能的な行動は、相手を思いやる気持ちや調和を大切にするという、仏教的な教えと共鳴しています。上司や立場が上の人にだけ挨拶をする人は、「権威への従属意識」が強い可能性があります。権威に従うことで安全や利益を確保しようとする心理が働いています。挨拶を選別的に行う人は、上司や権威者からの承認を得ることを重視し、対等な関係の人々からの承認には関心が薄い場合があります。挨拶を選別的に行う行動は、社会的スキルや感情的成熟が不足している可能性を示しています。このような行動の結果もたらされるのは、同僚や後輩は「軽視されている」「尊重されていない」と感じる可能性が高いです。これにより、信頼関係が構築されにくくなり、協力や助け合いが減少します。「たかが、挨拶、されど、挨拶」小さな行動ですが大きな結果に繋がっている事を知りましょう。
著者 砂川昇建
