《職場の教養に学ぶ》
お題:身だしなみ
2025年6月2日(月曜)
【今日の心がけ】他者への配慮を大切にしましょう
砂川昇建の思うところ
服装と環境の話です。学生は制服、サラリーマンはスーツを着る事で以下の効果があります。同じ服を着ることで「自分はこの集団の一員だ」という意識が生まれ、孤独感や不安が減ります。特に思春期の学生には「違い」を気にする傾向が強いため、制服によって社会的なバランスが取れます。外見の差異が目立たなくなるため、見た目での競争や比較から解放され、本来の目的(学業・業務)に集中しやすくなります。カジュアルな服装はどうでしょうか?心理的なプレッシャーが和らぎ、発想が柔軟になりやすい。クリエイティブな職業やフラットな組織文化では有利。自由すぎる環境は、逆に自己管理能力の低下や、責任感の希薄化を招くこともあります。自分を「整える」機会が減り、徐々に無気力になったり、生活が乱れる可能性があります。国民性もあると思います。日本などの集団主義文化では、統一された服装が安心・秩序を生みやすい。欧米などの個人主義文化では、個性の表現や選択の自由が尊重され、服装も多様。スティーブジョブスはいつも同じ服を着ていたといいます。ジョブズが毎日同じ服(黒のタートルネックとジーンズ)を着ていたのは「意思決定の疲労を減らす」ためです。これは「決断疲労」という概念に基づいています。そういう意味では、制服やスーツは「決断疲労」を防いでいるのかもしれません。服装によるメリット、デメリットは、「国民性であり、個々の精神によってメリットデメリットが発揮される」という点が重要です。
著者 砂川昇建




