《職場の教養に学ぶ》
お題:響きの気配
2026年6月6日(土曜)
【今日の心がけ】小さな変化に心を寄せましょう
砂川昇建の思うところ
生き物の電気はどこから来るのでしょうか?人間の心臓や脳、神経が発する電気は、電子やイオン(ナトリウムイオン、カリウムイオンなど)の移動によって生じます。例えば神経細胞では、ナトリウムイオンが流れ込む、カリウムイオンが流れ出る、ことで電位差が発生します。心電図や脳波はその現れです。この時に動いている電子や原子は、究極的には量子力学の法則に従っています。つまり、生体電気の根本をたどると量子力学に行き着くと言えます。例えば、光合成は、植物は太陽光を利用してエネルギーを作ります。近年の研究では、光合成の初期段階に量子的な効果が関与している可能性が示されています。人間の体内で起きる化学反応は酵素によって加速されます。一部の酵素では、量子トンネル効果と呼ばれる現象が関与している可能性があります。人間が光を見る仕組みも、光子(フォトン)を受け取るところから始まります。光子そのものが量子力学の世界の存在です。では魂や意識も量子なのか?ここから先は議論が分かれます。有名な理論として、意識は脳内の量子的現象から生じる、という仮説です。「ループ量子重力理論」では、空間そのものが連続ではなく、極めて小さな単位のネットワークからできている可能性が議論されています。もし将来この理論が正しければ、人間の体も植物も星も、すべては同じ量子的な「空間の編み目」の上に現れた一時的な形ということになります。そう考えると、植物の電気信号も、人間の脳波も、遠い銀河も、根源では同じ宇宙の法則の表れと言えるかもしれません。
著者 砂川昇建




