《職場の教養に学ぶ》
お題:寄り添う姿勢
2026年8月23日(日曜)
【今日の心がけ】仲間に寄り添い共に成長しましょう
砂川昇建の思うところ
「人に寄り添うこと」と「人を育てること」は似ているようで、目的が違う、という点があると思います。寄り添う目的は「安心を与えること」育成の目的は「成長を促すこと」この二つを混同すると、組織は弱くなります。しかし、切り離しすぎても組織は壊れます。プロスポーツの名コーチは、しばしば「鬼」と呼ばれます。しかし、本当に優れたコーチは、選手を否定しているわけではありません。彼らは、「君ならもっとできる」という前提で厳しく接しています。つまり、人格を否定しているのではなく、現在のパフォーマンスを改善しているのです。これは心理学でも重要な違いです。選手は、「嫌われている」とは感じず、「期待されている」と感じるから耐えられます。会社では逆のことが起こります。上司が「かわいそうだから」「傷つけたくないから」と注意しなくなります。その結果、能力が伸びません。これは優しさではなく、成長機会を奪っている、とも言えます。経営学では、このテーマは「心理的安全性」と「高い基準(」の両立として議論されます。心理的安全性とは、失敗しても人格を否定されない、意見を言っても攻撃されない、助けを求められる、という状態です。しかし、近年の研究では、心理的安全性だけでは成果は出ない、ことも分かっています。そこに、高い期待、明確な目標、厳しいフィードバック、が加わって初めて、高い成果につながります。人は、「助けてもらった」経験があるほど、会社への帰属意識が高くなります。しかし、かばい合いが行き過ぎると、問題を隠す、評価が甘くなる、責任が曖昧になる、という弊害が生まれます。経営学では、これを集団浅慮の一因として捉えることがあります。メンバー間の調和を優先しすぎると、異論や問題提起が減り、意思決定の質が下がることがあるからです。ではどうするのか?「人には寄り添う。しかし、仕事には妥協しない。」を軸にします。弊社の研修は、ステップごとにテストがあり、クリアしないと卒業できません。楽しい中にも、妥協しない厳しさもあります。頑張れ研修生!
著者 砂川昇建




