《職場の教養に学ぶ》
お題:チームワークの向上
2025年6月23日(月曜)
【今日の心がけ】意見やアイデアを共有しましょう
砂川昇建の思うところ
チームワークとは単なる協力ではなく、「人間関係」と「目的達成」の両立を図る高度な社会的技術です。チームワークとは、複数の人が共通の目的を達成するために、役割を分担しながら、相互に補い合う関係性のとも言えます。チームワークと「ALL FOR ONE, ONE FOR ALL」との関係。この言葉は『三銃士』(アレクサンドル・デュマ)に由来し、 本来の意味は次のような相互責任の理念です。One for all(1人は皆のために)→ 個々が自己中心でなく、チーム全体の成功を優先する。All for one(皆は1人のために)→ チーム全体が、1人の困難や課題を支える。この言葉も、「チームワーク」の基本精神と強く一致しています。 利己心を超えて、共通の目的を共有するという価値観が土台です。この精神があれば → 信頼と連携が生まれ、チームワークが育つ。この精神が欠けると → 分断・嫉妬・不信が生まれ、崩壊する。実際のチームには、能力・経験・成果の差が存在します。ここで摩擦が生じるのは自然なことです。才能ある者が他人を見下す。貢献度の少ない者が劣等感や嫉妬を抱く。感謝や公平さが失われる。チームワークは「平等」ではなく「公正(フェア)」です。誰もが同じ成果を出す必要はない。それぞれが自分の持ち場でベストを尽くすことが大事。「縁の下の力持ち」も「目立つ成果」も等しく価値がある。力に下がるという事は、チームワークは慈悲の心ともいえます。これはとても美しい視点です。ただし、慈悲だけではなく「目的意識」や「責任」も同時に必要です。甘やかすことと支えることは違います。
著者 砂川昇建




