《職場の教養に学ぶ》
お題:真珠記念日
2025年7月11日(金曜)
【今日の心がけ】誠実な対応に努めましょう
砂川昇建の思うところ
真珠の養殖に異物を入れて育成する事と、社内での異物にも誠実に対応する意味があるとの話です。真珠は、貝が自らの体内に入った「異物」に反応して、カルシウムやたんぱく質で覆ってできる「防御反応の産物」です。アコヤ貝などに、通常「丸く削った貝殻(主にアメリカミシシッピ川産の淡水貝)」を混入させて核をつくります。また、核と一緒に「外套膜片(別の貝の組織片)」も一緒に入れます。この外套膜片が、真珠層(真珠質)を作る細胞源になります。貝は核を「異物」と認識し、自己防衛のために核の周囲に「真珠層」を何層にもわたって分泌します。組織における「異物」のたとえ話をします。漁師がイワシを生きたまま運ぶ際、長距離の水槽移送では多くのイワシが死んでしまう。 しかし、あえて水槽に「ナマズ(捕食者)」を1匹入れると、イワシが緊張して常に泳ぎ続けるため、酸欠や体力低下で死ぬイワシが減る。結果として、生存率が高くなる。これを組織に当てはめると、組織が停滞したり、マンネリ化したりすることへの刺激。社員同士の意識向上、競争心、緊張感を生む。常に努力を怠らない状態を作り出す。新しい視点を持ち込む外部人材の投入や、新しい目標設定に似ている。私の事を、ナマズだと思っている人は多いと思います。
著者 砂川昇建




