《職場の教養に学ぶ》
お題:鎬を削る
2025年5月7日(水曜)
【今日の心がけ】切磋琢磨しましょう
砂川昇建の思うところ
「鎬を削る」「切磋琢磨」これらは一見「競争」を意味する言葉ですが、ビジネスシーンでは、ただの勝ち負け以上に大切な意味を持っています。鎬(しのぎ)とは、刀剣の刃と刃が激しくぶつかる部分。全力でぶつかり合うこと、互いに一歩も譲らず競うことを意味します。ただし、本来の意味には「誇りを持った真剣勝負」というニュアンスもあります。ライバルや同僚との競争は「潰す・勝つ」ためではなく、自分を最高の状態に磨き上げるためにある。真剣勝負は相手への敬意があってこそ成り立つ。相手を尊重しながら、全力で戦う心が大切。「切磋」は骨や石を削って磨くこと。「琢磨」は玉や石を打ち叩いてさらに美しくすること。 つまり、仲間同士で励まし合い、互いを磨き合うことを指します。良いライバル、良い仲間は、自分一人では到達できない高みへ連れて行ってくれる存在。比べるのは、勝ち負けではなく、どれだけ高め合えたか。厳しい指摘やフィードバックも「贈り物」と考えると、ぐんと成長スピードが上がる。ライバルは「敵」ではなく「共に成長する鏡」だと考える必要があります。つまり、「鎬を削る」も「切磋琢磨」も、本当の目的は勝つことではなく、より良い自分を育てることにあるんですね。
著者 砂川昇建




