《職場の教養に学ぶ》
お題:鏡に映る自分
2024年12月26日(木曜)
【今日の心がけ】自分を省みましょう
砂川昇建の思うところ
怖い顔をしている上司が「報連相」してもらえない話です。さらに、上司は、柔らかい表情を心がけて改善したという話です。この話は、報連相が行われない理由を「上司の表情」という表面的な要因だけに帰結している点に問題があります。組織における「報連相」は重要な「義務」です。「好き」「嫌い」「怖い」「優しい」で判断してはいけません。そうであるなら、上司も自分の感情で判断するようになるでしょう。「報連相」の重要性を理解していない人の「言い訳」としか理解できません。実社会では、「柔らかい表情を心がけるだけで全てが改善した」といった話は現実味に欠けるため、信憑性が低いです。この話の主な問題点は、解決策が表面的であり、報連相の問題の本質を見落としている点です。実社会では、上司と部下の関係性や職場文化、コミュニケーションの仕組みなど、多面的な要因にアプローチすることが重要です。このエピソードを改善するには、「表情を柔らかくする」だけでなく、上司が積極的に部下とコミュニケーションを取り、信頼関係を構築する具体的な努力を描く必要があります。私の経験上、仕事ができない人は「報連相」が苦手です。叱られるから「報告」したくない「隠したい」と言う気持ちになります。仕事が出来る人は、上司に判断を仰ぎます。ですから、上司に信頼されて仕事も楽しくなります。つまり、両者の根本的な違いは「ネグレクト」に起因しています。出来ない人→仕事がずぼらでいい加減→叱られる→隠したい。出来る人→真面目に仕事に取組み報告する→指摘を修正する。このような単純なフローです。この話の追記ですが、私の経験上、無駄話をしている社員が、怖い上司が帰ってきたら無駄話を止めて仕事に戻る会社は、見込みがあります。組織は、仲良しクラブではありません。時には、厳しく、時には、優しく助け合う、メリハリが大切です。人を束ねて行く為には、率先して嫌われ役になる勇気も必要です。
著者 砂川昇建