《職場の教養に学ぶ》
お題:夏の風物詩
2025年6月10日(火曜)
【今日の心がけ】自然環境を守りましょう
砂川昇建の思うところ
蛍(ホタル)は、発光能力をもつ昆虫で、特に日本では夏の風物詩として親しまれています。世界に約2,000種以上、日本には約50種が確認されています。発光するのは主に成虫の腹部。光の色は黄緑色が一般的ですが、種類によって異なります。発光の目的は主に求愛行動(オスとメスの通信)ですが、幼虫も光り、外敵への警告とされます。石垣島を含む八重山諸島は、亜熱帯の気候と豊かな自然が残るため、固有種や珍しい蛍が多く生息しています。イリオモテボタルは石垣島と西表島にのみ生息する固有種。体長約2cmと大型で、赤褐色の体に明るい黄緑色の発光。オオシママドボタルは、石垣島を含む琉球列島の一部に分布。マドボタルの仲間で、幼虫も光る。ヤエヤマヒメボタルは、非常に小型で、発光のリズムが特徴的。4〜5月ごろ森で一斉に光る「乱舞」が見られます。石垣島では春から初夏にかけて、森の中で多くの蛍の乱舞が観察できます。ガイド付きのナイトツアーも人気です。二宮金次郎は、蛍の光で勉強したようですが、これは、以下を引用したものです。車胤(しゃいん)という中国の役人が、貧しくて灯火用の油が買えず、夏は蛍を集めて光にし、冬は白い布に雪の光を反射させて本を読んだという逸話です。
著者 砂川昇建




