砂川昇建会長ブログ 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

砂川昇建 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

《職場の教養に学ぶ》

お題:事前の策

2026年9月6日(日曜)

【今日の心がけ】事前準備を万全にしましょう

砂川昇建の思うところ

「備えあれば憂いなし」と言う名言があります。元になった言葉は、中国古代の古典「書経(尚書)」にあります。「居安思危、思則有備、有備無患」です。意味は、「安泰なときにも危険を考える。考えていれば備えることができ、備えがあれば患いを避けられる」というものです。 この言葉を述べた人物として伝えられるのが、春秋時代の晋の政治家・魏絳(ぎこう)です。面白いのは、「危険が迫ったから準備しよう」という話ではないことです。むしろ逆で、物事がうまくいっているときこそ、次の危険を考えなさいという教えなんです。ここにこの言葉の神髄があります。仕事のできる人の「準備」は、資料を早めに作ることだけではありません。「何が起きるかを先に想像して、起きたときの選択肢を持っておくこと」が本当の事前準備です。たとえば大事な商談なら、「この商品を説明する」だけでは弱い。相手から「高いですね」と言われたらどう返すか。「競合A社との違いは?」と聞かれたらどうするか。「社内に持ち帰ります」と言われたら次の一手は何か。決裁者が突然同席したら何を話すか。ここまで想定しておけば、本番では焦りません。つまり、準備 → 不確実性を減らす → 心に余裕が生まれる → 判断が良くなる、という連鎖が起きます。さらに重要なのは「準備すると攻められる」ということです。「備え」というと、防御的な印象があります。でもビジネスではむしろ逆です。たとえば経営者が「売上が30%落ちた場合の資金繰り」「最大顧客を失った場合」「仕入価格が20%上がった場合」をあらかじめ計算しているとします。最悪の場合でも会社が半年持つと分かっていれば、思い切った投資や交渉ができる。備えは単なる保険ではなく、大胆に行動するための土台なんです。これは「備えあれば憂いなし」の現代的な読み方として、とても重要だと思います。「準備とは、未来を当てることではない。未来が予想と違っても困らない状態をつくることである。」が神髄ですね。

著者 砂川昇建

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