《職場の教養に学ぶ》
お題:いつも通りとは限らない
2025年6月7日(土曜)
【今日の心がけ】新たな気持ちで物事と向き合いましょう
砂川昇建の思うところ
子供に叱られたパパの話です。「うちの子が何かしたのか」と先生に質問したパパですが、決めつける事を息子にとがめられた話です。学問的には、ピグマリオン効果があります。これは、人は他者からの期待に応じた行動を取りやすいという社会心理学の概念です。皆勤の人には「きちんとしている」という期待があるため、遅刻しても「何か事情があるはず」とポジティブな前提で解釈される。常習者には「またか」というネガティブな期待があるため、どんな説明も先入観で否定されがち。 レピュテーションの形成と言うものあります。経営学や組織論でも、「評判(レピュテーション)」は長期的な行動の蓄積によって形成されるとされます。日頃の勤勉さ、責任感、時間厳守などは、「信頼される人物」という評判を形成します。一方で、遅刻常習などネガティブな行動は、「ルーズな人」というレッテルを強めていきます。日常の行動パターンや習慣は、その人に対する「信頼」や「評価」を積み上げる要素となり、例外的な行動に対する周囲の反応を大きく左右します。このような評価の仕組みは、人間社会の中での合理的な適応行動と見ることができ、学問的にも多角的に裏付けられています。つまり、この息子は日頃から問題行動が多かったと推測できます。その事をうまく説明する事も大切ですね。
著者 砂川昇建




