《職場の教養に学ぶ》
お題：鳥の言葉
2025年7月15日(火曜)
【今日の心がけ】コミュニケーションを大切にしましょう
砂川昇建の思うところ
「鳥が人間の言葉を話すこと」と「動物が言葉を話せない理由」は、それぞれ異なる要素が絡んでいるようです。一部の鳥、特にオウムやヨウム（例：有名な「アレックス」）は、人間の言葉を「発音」するだけでなく、ある程度「意味を理解して使っている」と考えられています。 例）アフリカン・グレー・パロットの「アレックス」は、100以上の単語を話せた。物の色、形、数を区別して答えることができた。「これ何色？」「これは何個？」という問いに、意味のある返答をしていた。 「Want grape（ブドウが欲しい）」など、目的に応じて単語を組み合わせていた。ただし、人間のような文法構造の理解や抽象概念は理解していなかったようです。要するに、一部の言葉の意味を理解して使うことはできるが、言語全体のルールを理解しているわけではない。なぜ他の動物は「言葉を話せない」のか？人間のような音声を出すには、複雑な発声器官（喉頭、声帯、舌、口の形）が必要です。犬や猫、チンパンジーにはこの構造がないため、人間のような音を発するのがそもそも難しい。鳥は「鳴管（シリンックス）」という器官で非常に多彩な音を出せるため、人間の言葉の音に近づけることができる。言語を理解して運用するには、以下のような高度な脳の機能が必要です。抽象的な意味の理解。時制、文法、文脈の処理。長期的な記憶と学習能力。チンパンジーやイルカなどの高等動物でも、ある程度の記号の理解や手話の模倣は可能ですが、「文法を使って自由に会話する」というレベルには到達していません。人間は、言葉を話せて良いのですが、時々、言葉がうっとうしい時はありませんか？
著者 砂川昇建
