《職場の教養に学ぶ》
お題:「まほろば」とは何か
2025年10月30日(木曜)
【今日の心がけ】職場の環境を見直しましょう
砂川昇建の思うところ
「まほろば(まほら/真秀ろば)」とは、「まほろば」は、古語で 「素晴らしい場所」「すぐれた国」「理想郷」 を意味します。もともとは『古事記』に登場する言葉で、次のような一節があります。「倭は国のまほろば」(やまとは くにの まほろば)ここでいう「倭(やまと)」とは奈良の地のことですが、この表現には「山が美しく囲み、豊かで、心安らぐ素晴らしい場所」という意味が込められています。つまり、「まほろば」は 単に地名ではなく、「心のふるさと」や「理想の地」 を指す言葉です。人も皆、生まれたところが「まほろば」なのでしょうが、鮭が母川回帰するのと同じですね。鮭が母なる川へ帰るのは、本能に刻まれた命の循環です。長い海の旅の果てに、生まれた流れの匂いをたどりながら、静かに命を終える場所を見つける。それは、ただの生物的行動ではなく、「原点への回帰」「生命の円環」を象徴しています。人間も、身体の奥底に、「自分が始まった場所へ戻りたい」 という感覚を持っています。それは遺伝子の記憶かもしれませんし、 心の奥に刻まれた安心とつながりの記憶かもしれません。
著者 砂川昇建




