《職場の教養に学ぶ》
お題:梅雨の恩恵
2025年6月16日(月曜)
【今日の心がけ】梅雨の季節に感謝しましょう
砂川昇建の思うところ
地球では、水が蒸発して雲になり、冷やされて水滴として降る「水の雨」が降ります。この循環(水の循環)が、生命の維持に欠かせません。金星:硫酸の雨が降る。ただし、高温で地表に到達する前に蒸発します。木星や土星の大気:ヘリウムや水素の中で、ダイヤモンドの雨が降る可能性があるという説も。タイタン(土星の衛星):メタンの雨が降る。川や湖も存在すると考えられています。つまり、「雨」という現象自体は普遍的ですが、地球のように「液体の水」が降り注ぎ、それが生命を支える環境を作っている星は、今のところ地球だけです。水は、生命の誕生と進化に深く関わっています。原始地球の海は「生命のゆりかご」とも呼ばれます。分子が自由に動き、化学反応が起こるため、最初の生命(原始細胞)が誕生したのは水中です。私たちの体の約60%は水です。細胞の中の化学反応、栄養や老廃物の運搬、体温調整など、すべて水が関わっています。水は熱を蓄えたり放出したりする力が強く、地球の気温を安定させる役割も果たしています。雨は植物を育て、川や湖を保ち、生態系全体を潤します。地球は今のところ、液体の水が安定して存在し、それによって豊かな生命が育まれている唯一の星です。だからこそ、梅雨の雨も、ただの「天気の変化」ではなく、生命の恵みを運ぶものと捉えると、少し気持ちも変わるかもしれません。
著者 砂川昇建




