《職場の教養に学ぶ》
お題：野球の歴史
2025年3月28日(金曜)
【今日の心がけ】先人に感謝の気持ちを持ちましょう
砂川昇建の思うところ
野球が日本に伝わったのは 1872年（明治5年） で、アメリカ人の教師 ホーレス・ウィルソン（Horace Wilson） が、東京の 開成学校（現在の東京大学の前身の一つ） で生徒に教えたのが最初とされています。ウィルソンはアメリカ人教師として日本に招かれており、授業の一環として野球を紹介しました。その後、1878年に 平岡煕（ひらおか ひろし） という人物が、アメリカから本格的なルールを持ち帰り、最初の日本の野球チーム 「新橋アスレチック倶楽部」 を結成しました。これを機に、野球は日本で急速に広まり、特に 旧制第一高等学校（現在の東京大学教養学部の前身） などの学校で人気が高まりました。1903年には早稲田大学がアメリカ遠征を行い、現地の大学と試合を行ったことで、日本の野球レベルが向上しました。その後、大正時代から昭和にかけて、プロ野球の前身となる実業団野球や大学野球が発展し、1936年には 日本職業野球連盟（現在のプロ野球の前身） が誕生しました。第二次世界大戦中（1941年～1945年）、日本では 敵性語（英語などの敵国語） の使用が禁止され、野球の用語も日本語に言い換えられました。特に戦争が激化した1943年以降は、英語を使うことが「非国民」と見なされることもありました。英語禁止時の代用語 ストライク（Strike） → 「よし一本」 ボール（Ball） → 「よし一つ」 アウト（Out） → 「それまで」 セーフ（Safe） → 「よし」 ホームラン（Home Run） → 「本塁打」 ヒット（Hit） → 「安打」 ピッチャー（Pitcher） → 「投手」 キャッチャー（Catcher） → 「受け手」 ランナー（Runner） → 「走者」 ベース（Base） → 「塁」 フォアボール（Four Ball） → 「四球」 バント（Bunt） → 「押し込み」 ダブルプレー（Double Play） → 「連続刺殺」 スリーアウトチェンジ（Three Out Change） → 「攻守交代」 野球は戦時中の規制を乗り越え、日本独自の発展を遂げたスポーツですね！
著者 砂川昇建
