《職場の教養に学ぶ》
お題:削ぎ落す勇気
2026年10月17日(土曜)
【今日の心がけ】仕事の目的を再確認しましょう
砂川昇建の思うところ
ホテルのアメニティの見直しから、無駄なサービスを見直そうという話です。どういうことでしょうか?むしろ必要な人がフロントへ依頼しないといけないので不便だとおもいます。また、要らなければ使わなとおもいます。一部で持ち帰る人はいると思いますが。「使わないものを置かない」ことと「必要なサービスを削る」ことは、同じ「無駄削減」に見えて、経営上は別物だと思います。ホテルのアメニティを例にすると、歯ブラシを客室から撤去してフロント配布にすれば、確かに使用量は減ります。しかし、その代わりに「取りに行く」「頼む」「フロントが対応する」という手間が発生します。つまり、物の無駄を減らす代わりに、人間の時間や不便を増やしている可能性があります。「無駄」は、使わないことではなく「得られる価値より総コストが大きいこと」無駄 = コスト > 生み出す価値。ここでいうコストは購入価格だけではありません。ホテルのアメニティには、もう一つ面白い性質があります。客室に歯ブラシ、カミソリ、綿棒などが揃っていると、「必要になっても大丈夫」という選択可能性そのものに価値があります。これは保険と似ています。火災保険は、火事にならなかったから無駄だったわけではありません。使わなかったけれど、「何かあったとき使える」という価値を買っています。ホテルのアメニティも小さいながら同じです。ですから、利用価値だけではなく、存在価値・安心価値・選択価値 まで評価しないと、本当の無駄かどうか判断できないと思います。
著者 砂川昇建




