《職場の教養に学ぶ》
お題:サツマイモ
2025年10月21日(火曜)
【今日の心がけ】身近な食物の歴史を調べて見ましょう
砂川昇建の思うところ
野国總管(のぐにそうかん)とは、本名、野国具志頭と言う人です。野国總管は、琉球王国にサツマイモを初めて伝えた人物として知られています。当時、琉球は中国や東南アジア、日本との中継貿易が盛んでした。野国總管は中国福建省に渡航した際、現地で栽培されていた「甘藷(サツマイモ)」を見つけ、それを琉球に持ち帰り、栽培を広めたと伝えられています。サツマイモは乾燥や台風にも強く、痩せた土地でも育つ作物。そのため、野国總管が広めたことで→ 琉球の飢饉対策・食糧事情の改善に大きく貢献しました。彼の功績によって、琉球ではサツマイモが主食の一つとなり、後に薩摩(鹿児島)にも伝わり、日本全国に広まるきっかけになったとも言われます。沖縄県読谷村には「野国總管を顕彰する碑」や「野国總管顕彰碑公園」があります。毎年、地域では「野国總管まつり」が行われ、サツマイモを持ち帰った功績を讃えています。また、「儀間真常(ぎましんじょう)」も重要な人物です。 彼は別の時代の琉球人で、 製糖技術(サトウキビから砂糖を作る方法)を琉球に伝えた人物です。私の子供の時は、白米ではなく、サツマイモが食卓に出る事も結構ありました。白米は高級品だったのですね。
著者 砂川昇建




