《職場の教養に学ぶ》
お題:風通しの良い職場
2025年2月2日(日曜)
【今日の心がけ】互いの意見を尊重しましょう
砂川昇建の思うところ
トップダウン方式とボトムアップ方式のメリット、デメリットについて考えてみます。トップダウン方式は、経営者や上層部が意思決定を行い、指示を現場に落とし込む方式。経営層が一貫した方針を決めるため、スピーディーに物事が進む。変化の激しい市場(IT・スタートアップなど)で効果的。明確なビジョンや方向性を示しやすい。コロナ禍などの緊急事態では、素早く方針転換できる。一方的な指示になりがちで、社員の意見が反映されにくい。指示待ちの文化が強まり、社員の自発性が失われる。スティーブ・ジョブズがトップダウンで強力なビジョンを示し、デザインや製品開発を統率。iPhone・iPadなどの革新的な製品を生み出し、市場をリード。「カイゼン」や「トヨタ生産方式」など、経営トップの意向が組織全体に浸透。ボトムアップ方式は、現場の社員が主体的に意見を出し、経営に影響を与える方式。自分の意見が経営に反映されることで、やる気が上がる。風通しの良い環境で、新しいアイデアが出やすい。意見調整に時間がかかり、スピード感が損なわれる。経営層のビジョンが曖昧になり、統制がとれなくなるリスク。意見が多様化しすぎて、結局何も決まらないことがある。グーグルは、「20%ルール」(社員が勤務時間の20%を自由なプロジェクトに使える)を導入。日本企業は、トップダウン型が多く、「シングルタスク型」で部門ごとの役割が明確になりすぎている傾向があります。「自分の仕事だけやればいい」という考えが定着しやすい。部署ごとの役割が固定化され、組織の壁が生まれやすい。失敗を避ける傾向が強く、新しい挑戦が少ない。アントロプレナー精神を発揮するには自己犠牲が必要です。ビル・ゲイツ → 若い頃は365日仕事に没頭。イーロン・マスク → 1日16時間以上働き続ける。孫正義(ソフトバンク) → 若い頃は1日3時間しか寝ずに学び続けた。これは、単なる労働時間の増加ではなく、「学び・挑戦」に時間を使うことが重要です。
著者 砂川昇建