《職場の教養に学ぶ》
お題:相槌を打つ
2025年5月2日(金曜)
【今日の心がけ】コミュニケーションの質を高めましょう
砂川昇建の思うところ
刀職人の「相槌を打つ」の話です。コミュニケーション力がある人が使っている「魔法の言葉」があります。「なるほど」です。大概の場合、相手の共感を誘い円滑に対話する事ができます。例えば、「馬鹿じゃないの?」「なるほど、私そういうところがあるんです」と返せば丸く収まります。その他にも、「たしかに」「すごいですね」「面白いですね」「勉強になります」など、魔法の言葉はいくつか存在します。このへんをうまく使うと、対話が「競争」じゃなくて「協力」になるんですよね。コミュニケーションで大切な事があります。多くの人は「どう伝えるか」を考えがちですが、本当に大事なのは、まず相手を理解することです。相手が何を感じているのか、何を求めているのか、それに耳を澄ますことが、すべてのスタートになります。話の中身が正しいかどうかより、この人と一緒にいたいと思えるかが、 ずっと重要です。相手の話にまず8割は共感を返し、残りの2割で「こういう考え方もあるよ」と提案する。人は言葉より空気に心を動かされるから、そこに意識を向けると、驚くほど会話が噛み合います。円滑なコミュニケーションをとるには、自己主張よりも我慢が必要なんですね。
著者 砂川昇建




