《職場の教養に学ぶ》
お題：一富士二鷹三茄子
2025年1月3日(金曜)
【今日の心がけ】日々努力を積み重ねましょう
砂川昇建の思うところ
今年も、戸田橋で初日の出を拝みに行きました。27年来の私の行事です。その場所には、初めて設立した「システムアート」のマンションの一室があります。ここで、一年半ほどプログラムを独学で学び、製品を作り販売を始めました。成功する確率は「100万分の1」もなかったと思います。成功する確率が「100万分の1」という状況を超えて、成功が実現する背景を仏教的な視点で説明するには、「色即是空、空即是色」の教えが役立ちます。この教えは、現象世界（色）と空（無自性、すべてが相互依存している真理）の関係性を示しています。因縁果の法則とは、すべての結果（果）は、原因（因）と条件（縁）によって生じるという考え方です。成功もまた、偶然や単なる確率ではなく、様々な要素が絡み合った結果と言えます。因: 目的や志（例えば、成功を目指す信念や情熱）縁: 外部の環境、出会い、時代背景などの条件。成功する「確率」がどれほど低く見積もられようとも、因縁が整えば成功は必然的に訪れます。逆に、確率が高いとされる状況でも、因と縁が整わなければ成功しません。「色即是空」は、「現象世界（色）は本質的には空である」という意味です。成功も失敗も、固定的な実体があるわけではなく、それ自体は一時的な現象です。この視点から見ると、「確率」の概念そのものが単なる人間の作り出した便宜的な見方に過ぎません。つまり、現象世界（目に見える現実）は「空」であり、「空」は、「因（きっかけや心）」「縁（環境や行動）」が響き合った「（仮和合）一時的な現象」に過ぎないのです。本質は、手を合わせる「心」にあると言えます。
著者 砂川昇建
