《職場の教養に学ぶ》
お題:立ち止まる
2026年11月9日(月曜)
【今日の心がけ】落ち着いて考えましょう
砂川昇建の思うところ
交差点で右折しようとしている車があったとします。対向車が停止して、道を譲ってくれました。右折車の運転手は「ありがとう」と思い、急いで右折します。ところが、停止した車の陰から直進してきたバイクと衝突してしまう。これが典型的なサンキュー事故です。おっちょこちょいな人の脳では何が起きているのでしょうか?例えば、仕事で上司から指示を受けた場合です。ビジネスシーンにおいては、例えば、Aさんは、指示を聞くとすぐに作業を始めます。Bさんは、作業を始める前に、目的、手順、問題点、完成形を考えます。Aさんは行動が早い反面、確認不足によるミスが発生する場合があります。Bさんは着手までに時間がかかりますが、手戻りを防げる可能性があります。この違いには、反応を一時的に抑えて考える「抑制制御」という認知機能が関係しています。ただし、行動が早い人が必ず衝動的というわけではありません。熟練者は経験によって素早く正確に判断することもできます。人間は誰でも失敗します。しかし、失敗を繰り返す人と、失敗から学ぶ人には違いがあります。例えば、仕事でメールの添付ファイルを忘れたとします。ある人は「次から気をつけます」と言います。別の人は、メールを送信する前に添付ファイルを確認する仕組みを作ります。両者の違いは、注意力に頼るか、再発防止の仕組みを作るかです。「気をつける」という意識だけでは、注意力が低下したときに再び同じ失敗をする可能性があります。おっちょこちょいな人は、経験を積めば慎重になるのか。それとも、何十年たっても同じ失敗を繰り返すのか」これは、本人の認知特性だけでなく、失敗から学ぶ姿勢や、職場での教育方法によっても変わってくる問題だと思います。 一方、チェックリストや確認手順を設ければ、注意力に依存せずにミスを減らせます。 これは、企業経営における品質管理にも共通する考え方です。
著者 砂川昇建




