《職場の教養に学ぶ》
お題:つながりの心
2026年7月9日(木曜)
【今日の心がけ】周りと息を合わせて声を掛け合いましょう
砂川昇建の思うところ
とても興味深いつながり方ですね。蹴鞠は単なる遊びではなく、「みんなで一つのものをつなぐ」という文化なので、仕事にも通じるところがあります。蹴鞠(けまり)は、6〜7世紀ごろに中国の球技「蹴鞠(しゅうきく)」の影響を受けて日本に伝わり、日本独自の形に発展したと考えられています。平安時代には貴族のたしなみとなり、特に下鴨神社や白峯神宮では、今でも奉納の蹴鞠を見ることができます。蹴鞠の楽しさ 現代のサッカーのように「勝ち負け」を競うものではありません。目的はただ一つ。「まりを落とさないこと」。参加者は輪になり、相手が蹴りやすい高さに返す。強く蹴りすぎない。相手を困らせない。誰かが苦しくなったら助ける。つまり、「自分が上手に蹴る」よりも、「相手が次に蹴りやすくする」ことが評価される遊びなのです。集団でまりをつなげることと、仕事で助け合うこと。これは本当によく似ています。蹴鞠では、自分が目立つ必要はない。次の人が成功しやすいように渡す。 全員で成功すれば、それが一番。仕事でも同じです。「自分の成果」だけを見る組織は、サッカーのようになりがちです。一方で、「チーム全体で仕事を止めない」ことを重視する組織は、蹴鞠に近い考え方になります。蹴鞠から学べることを挙げるとすれば、相手が受けやすい形で渡す。難しい球を続けて同じ人に送らない。誰かが崩れそうなら近くの人が支える。落ちても責めるより、「次はどうつなぐか」を考える。一人の名人より、「全員が少しずつうまい」ほうが長く続く。蹴鞠の価値は、「誰が一番上手か」ではなく、「何人で何回続いたか」にあります。つまり、利他の精神ですね。
著者 砂川昇建




