《職場の教養に学ぶ》
お題:地図の日
2025年4月19日(土曜)
【今日の心がけ】勇気を持って挑戦しましょう
砂川昇建の思うところ
伊能忠敬の測量は、江戸時代とは思えないほど正確で緻密で、現代の地図と比べても誤差が非常に少ないことで有名です。測量方法は、間縄(けんなわ)=長さを測るための縄。約60間(約109メートル)ごとに結び目があり、これで距離を測っていました。歩測(ほそく)=歩数で距離を測る方法。一定の歩幅で歩き、歩数を数えることで距離を割り出しました。方位磁石(羅針盤)=進行方向(方角)を知るために使われました。象限儀(しょうげんぎ)=太陽の高度(角度)を測る道具。これを使って緯度を測定しました。天体観測器具=星の位置や南中高度を観測して、正確な緯度を割り出しました。測量のしくみは、陸上を歩きながら、間縄で距離を測る。または歩数で計算。道が曲がったり、方向が変わるたびに角度を記録して、地図上に正確に描写できるようにしました。緯度は太陽や星の高さ(高度)から算出。測った距離・方向・緯度をもとにして、帰ってから地図を手描きで作成。伊能忠敬とその測量隊は、全国を17回にわたって歩き、約10年かけて日本地図(伊能図)を完成させました。 これが後に「伊能図」として幕府に献上され、明治時代の地図作りにも大きな影響を与えました。「歩いて、日本中を測った」なんて、想像すると本当にすごいです。
著者 砂川昇建




