《職場の教養に学ぶ》
お題:大掃除の前に
2025年12月20日(土曜)
【今日の心がけ】普段から後始末を大切にしましょう
砂川昇建の思うところ
山道の小さな雪玉は、転がしているうちにどんどん大きくなり、最後には自分では止められないほど巨大になる。タスクや汚れも同じで、小さいうちなら指で払えるのに、放置すると巨大化して苦労が10倍になる。海外の自己管理術でよく紹介されるルールです。「If it takes less than one minute, do it now.」(1分以内で終わるなら今すぐやれ)脱いだ服をハンガーに掛ける、洗面ボウルをひと拭きする、風呂を出る前に壁をさっと流す……こうした小さな行動が、後でやる大掃除を劇的に楽にします。老子の『道徳経』の一節に、「大事は必ず小事から生じる」という考えがあります。つまり、小さな不調・汚れ・ズレを放置すると、それが成長して「大事」になる。大掃除の苦労は、小掃除を怠った結果の“大事”と言えます。あるプロのハウスクリーナーの言葉です。 「汚れは生き物みたいなもので、放っておくと強くなる」油汚れは酸化してこびりつき、カビは胞子を広げ、石けんカスは固まって石のようになる……。“弱いうちに倒す”のが最強の戦略。私は、シャワーのあとは必ずデッキブラシで風呂場を掃除します。これは、ルーティーンで風呂に入る事とセットです。
著者 砂川昇建




