《職場の教養に学ぶ》
お題:大掃除で絆を深める
2024年12月27日(金曜)
【今日の心がけ】計画的に大掃除をしましょう
砂川昇建の思うところ
日本で行われる年末の大掃除は、単なる物理的な掃除や整理整頓にとどまらず、精神的な浄化や新年に向けた心構えを整えるという深い意義があります。この行為を仏教的な視点、特に周利槃特(しゅりはんどく)の悟りと関連づけて考えると、以下のように解釈できます。周利槃特は、仏教における有名な弟子の一人であり、特に学問や教えを記憶するのが苦手だったとされています。しかし、釈迦の助言により、「掃除」を修行として取り入れることで悟りを開きました。具体的には、「塵を払い、垢を除く」という単純な行為を通じて、外界だけでなく心の中の「煩悩」という塵や垢を取り除くことを悟ったのです。仏教における悟りは、過去の執着を断ち切り、新たな視点で世界を受け入れることです。大掃除は、古いものを片付け、清浄な空間を作ることで、新しい年を迎える準備を象徴しています。この行為自体が、未来への前向きな気持ちを生み出します。自己浄化にも役立ちます。家や職場の掃除をすることで、自己の中にたまった否定的な感情や悩みを解放する効果があります。周利槃特の教えは、お釈迦様から何度も「ダメだ」と言われても、根気よく掃除を続けた周利槃特の素直さにその神髄があります。もし、お釈迦様に「ダメだ」と言われなかったり、途中であきらめたりしていたら悟りを開けなかったでしょう。また、このような識字もできない人物を悟りの境地に導いた「お釈迦様」の偉大さを気づく事も出来ます。「悟り」とは、サンスクリプト語で「ニルバーナ」と言います。日本語では「涅槃」です。仏教修行においての、「最終目標」です。
著者 砂川昇建