《職場の教養に学ぶ》
お題:序列を守る
2020年6月7日(日曜)
【今日の心がけ】リーダーとなる人に心を寄せましよう
砂川昇建の思うところ
学生は、「とにかく試験に合格する」という「絶対評価」ですが、社会人は、周りと協力体制で仕事を遂行する「相対評価」です。上司から嫌われたら将来はありません。総理大臣、大統領、書記長、このような偉大な人達よりも、あなたの上司のみがあなたの「生殺与奪権」を持っているのです。組織には「ルール」「しきたり」「マナー」など会社によって特有の文化があります。その組織の一員でいる為にはそれらに従っていかなければなりません。私も皆さん同様、若い頃は自己自身こそが最優先で狭義の意味での現実主義でした。自身のやり方で成果をあげて結果を出せれば勝ちだ。自分にはそれができると固く信じていました。実際、どんな仕事でも人一倍成果を出して来ましたが成功者にはなれませんでした。良い組織とは、一人のスーパープレイヤーを育てるよりも、普通に普通の成果を出せる人を、数百、数千、数万と育てる文化が必要です。スーパープレイヤーになって周りから賞賛される自分よりも、「参謀」として「日本一の右腕」となって、縁の下の力持ちとして組織に貢献する方が良い生き方かも知れないと、年をとってから気付き始めたのです。スーパープレイヤーの組織は自己中心的な組織を作り、統率するのに苦労するでしょう。皆さんが、「参謀」としてしっかり職責をはたしてリーダーになった組織は、部下も同じように皆さんを支えてくれるはずです。組織に不満があるなら、組織で認められて皆さん自身がリーダーになってから組織を変えれば良いのです。
著者 砂川昇建