《職場の教養に学ぶ》
お題:花で気持ちを明るく
2024年9月14日(土曜)
【今日の心がけ】気持ちを前向きにしましょう
砂川昇建の思うところ
は世界中の多くの文化で美しいとされ、象徴的な意味を持つことが多いです。例えば、西洋ではバラが愛や情熱の象徴とされ、中国では牡丹が富と栄光を意味します。日本でも桜が短い命と儚さを象徴しています。美しさの基準は文化ごとに異なります。日本では、自然の中に調和と季節の移ろいを見いだし、花見やいけばなのように自然美を取り入れる文化があります。他の文化では、異なる花や色の組み合わせ、形の意味に重きを置くこともあります。花を見たとき、視覚情報は目の網膜で受け取られ、視神経を通じて脳の後頭葉にある視覚野へ伝えられます。視覚野で処理された情報は、色、形、模様などの要素に分解され、脳の他の部分で組み合わせて全体のイメージとして認識されます。視覚野で処理された情報は、前頭葉や側頭葉などの領域でさらに分析されます。特に、脳の「内側眼窩前頭皮質(ないそくがんかぜんとうひしつ)」と呼ばれる部分が、美しさを評価する役割を持っているとされています。この領域は、花の色彩、形の調和、シンメトリー(対称性)などの要素を評価し、それを「美しい」と感じる感覚として脳に伝えます。美しいものを見たときには、脳の報酬系が活性化され、ドーパミンという「快感」を司る神経伝達物質が放出されます。このプロセスにより、私たちは花の美しさを視覚的にだけでなく、感情的にも楽しむことができるのです。説には、人間が花を美しいと感じるのは、進化的な理由があるとされています。例えば、花は果物や食料の存在を示すシグナルとして認識されてきた可能性があり、それが美しさとして感覚的に強化されたという考え方です。また、美しいと感じるものは、遺伝的に良い資源や環境を選び取るための手段であったとも言われています。
著者 砂川昇建