《職場の教養に学ぶ》
お題:国菌
2023年10月12日(木曜)
【今日の心がけ】食への感謝を深めましょう
砂川昇建の思うところ
麹菌は、国が認定した「国菌」だそうです。麹菌は、米や大豆を主成分とするものなど、様々な材料を発酵して作られる発酵食品に使われます。代表的なものには、醤油、味噌、みりん、酒、納豆などがあります。発酵によって食品は風味が向上し、栄養価も高まるそうです。麹菌は、発酵過程で栄養素の一部を合成します。例えば、ビタミンB群、アミノ酸、酵素などが増加し、これらは健康に良い影響を与えます。麹菌は抗生物質や抗がん剤など、医薬品の製造にも使用されます。ペニシリンは最初に麹菌から抽出されたもので、抗生物質の基礎となりました。また、麹菌由来の成分は免疫促進や抗酸化作用があるとされ、健康食品としても利用されています。発酵は、お酒作りにも欠かせません。酒造は、主に米を原料とした日本の伝統的な発酵プロセスで、酵母によって米の糖分がアルコールに変換されることで酒が作られます。ヨーグルトやチーズなども発酵を通して作られます。そういう意味で、発酵は人類にはなくてはならないものなんですね。ところで「腐敗」「発酵」の違いは何でしょうか?次回のテーマにしておきます。
著者 砂川昇建