《職場の教養に学ぶ》
お題：古紙再生
2024年10月8日(火曜)
【今日の心がけ】資源を大切に使いましょう
砂川昇建の思うところ
古紙の再生は、紙をリサイクルして新たな紙製品に作り直すプロセスで、通常は薬品を使用して繊維を分離し、再利用可能なパルプを作成します。古紙は一般的に回収され、種類や品質に応じて選別されます。新聞紙、コピー用紙、段ボールなど、異なる種類の紙が分けられます。この段階で、ホチキスの針やプラスチックなどの異物も取り除かれます。古紙は水と薬品を使ってパルプ化されます。この工程では、紙を水に浸して攪拌することで、紙を繊維（セルロース繊維）に分解します。ここで使われる薬品には、アルカリ性の薬剤や洗浄剤があり、これらはインクや接着剤などの不純物を除去するために使われます。パルプには、インクや塗料、接着剤などの不純物が含まれています。これらを取り除くために、「フローテーション」という方法がよく用いられます。空気を泡立てることで、インクなどの不純物が泡にくっついて浮き上がり、それを取り除きます。また、その他の物理的な処理や薬品処理を行って、より純度の高いパルプを得ます。 パルプが再生されると、漂白することがあります。特に白い紙が必要な場合は、漂白剤を使って繊維を明るくし、色を除去します。ただし、漂白には環境への影響があるため、エコフレンドリーな方法が模索されています。清浄化されたパルプを水と混ぜ、薄く広げて乾燥させます。この段階でパルプは紙のシートに成形され、乾燥させることで新たな紙製品が完成します。薬品を用いたパルプ化と不純物除去の工程は、古紙を再び利用可能な原料に変換するための重要なプロセスですが、環境負荷を減らすために、薬品の量や種類についての配慮が必要です。
著者 砂川昇建
