《職場の教養に学ぶ》
お題：風変わりな研究
2024年9月30日(月曜)
【今日の心がけ】新たな発想を大切にしましょう
砂川昇建の思うところ
イグノーベル賞は、1991年に創設された賞で、ユーモラスで一見くだらなくも、科学的な探求心や創造性を称えるものです。ハーバード大学で毎年行われる授賞式で発表され、「最初は笑わせて、その後考えさせる」というコンセプトに基づいています。いくつかくだらない研究を調べて見ました。2022年のイグノーベル生物学賞では、昆虫のフンを利用して犯罪捜査に役立てる研究が受賞しました。研究者たちは、ハエのフンが犯罪現場の証拠収集にどう役立つかを調べ、ハエの活動や排泄物から有用な情報を得る方法を開発しました。くだらないようで、実際には科学的に興味深い内容です。2015年のイグノーベル物理学賞では、恐竜の進化に関する実験の一環で、ニワトリに人工的な尾を取り付け、古代の恐竜の歩き方を再現する研究が受賞しました。ニワトリに恐竜の尾をつけるという光景は非常にユーモラスですが、進化のメカニズムを理解するための真剣な試みでした。2000年の物理学賞を受賞したのは、磁力を利用してカエルを空中に浮かせる実験です。この研究は、磁気浮上の原理を応用して、重力と磁力の関係を探るために行われました。カエルを浮かせるという奇抜な実験は、視覚的にも面白いですが、実際には磁力と物理学の重要な探究が含まれています。このような研究者でも、スポンサーがいるのですね。
著者 砂川昇建
