《職場の教養に学ぶ》
お題:積極的な姿勢
2024年5月7日(火曜)
【今日の心がけ】明るい返事をしましょう
砂川昇建の思うところ
新入社員へのメッセージです。人の話が素直に聞ける人は見込みがあります。新卒で入社した人は、大半が素直で仕事も順調に覚えていくでしょう。問題は、中途入社の間接人員です。特に30~40代になると人のいう事を聞きません。正確に言うと「軽い返事に重い腰」です。孔子様のお言葉に「耳順」と言う格言がありますが「60代で初めて人のいう事が素直に聞けた」という事です。孔子が自身の年齢ごとに得た境地や成長を語る部分のうち、60歳の「耳順」は、60歳で他人の意見や言葉を自然と受け入れることができ、耳を傾けることに抵抗を感じなくなる境地を意味します。つまり、60歳になると他人の言葉や意見に対して抵抗なく受け入れられるようになり、円熟した人間関係やコミュニケーションが可能になるということです。孔子の言葉を通じて、60歳になると人は他人の意見や言葉を柔軟に受け入れることができるようになるとされています。この境地に至るためには、自分の意見や考え方に固執せず、他人の意見や異なる視点に耳を傾けることが重要です。また、耳順は謙虚さや自己省察の姿勢を持ち続けることを戒めています。他人の意見に耳を傾けることで、自己の限界を認識し、成長や学びの機会を得ることができるからです。このように、耳順は他人の意見や言葉に対して柔軟に耳を傾け、自己の成長と円熟した人間関係を築くことを目指す境地を表しています。この教えは、現代のコミュニケーションや人間関係においても大切な考え方とされています。「賢者は愚者から学び、愚者は賢者から学ばず」も同じような事かも知れません。私は「耳順」は、60年も生きて様々な経験をしてきたのだから、人のいう事の本質が分かると言う意味だと解釈していました。しかし、そのくらい経験があっても、まだなお、人の話を聞き切る事が大切だという事かも知れませんね。
著者 砂川昇建