《職場の教養に学ぶ》
お題:麗春の候
2024年4月16日(火曜)
【今日の心がけ】季節の表現を大切にしましょう
砂川昇建の思うところ
ひなげし(雛草)は、日本原産の多年草で、4月から6月にかけて花が咲きます。桜の花が散り始める頃に咲くことから、「桜の後の花」とも呼ばれます。ひなげしは、日本の庭や林の下、野生の草原などで見られ、美しい赤やピンクの花を咲かせます。葉は心臓形をしており、花の下に付きます。ひなげしは、日本の文化や芸術にも頻繁に登場し、和風の庭園や絵画、文学作品などで愛されています。その美しい花姿と桜との対比から、季節の移り変わりや命の循環を象徴する花として親しまれています。ひなげしの花言葉は「苦難に耐える」「切ない思い」などがあります。これは、ひなげしの花が枯れやすいことや、季節の移り変わりに強い姿勢を表現しています。ひなげしの由来には複数の説がありますが、その一つには日本神話に由来する説があります。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が日本列島を創造した際、最後に創られた伊吹山(ひなげし山)の木から生まれたという伝説があります。この伝説から、ひなげしは日本古来からの尊ばれる花とされています。アヘンを生成する「けし」がありますが、「けし」も「ひなげし」も「けし科」の植物です。麻薬成分を含まない「ひなげし」「おにげし」などは観賞用として販売されています。「ポピー」と呼んだりしますね。上記のけしと麻薬になりうるけしとの大きな違いはその毒性の強さです。けしの中でもソムニフェルム種とセティゲルム種は毒性が強く、同じく麻薬成分を含有するアツミゲシやハカマオニゲシと共に厚生大臣の許可をうけなければ栽培はできません。
著者 砂川昇建