《職場の教養に学ぶ》
お題:形から入る
2024年5月20日(月曜)
【今日の心がけ】自分に合った方法で取り組みましょう
砂川昇建の思うところ
「心は形をもとめ、形は心をすすめる」「色即是空」とも共通する解釈です。つまり、「形無きもの」と「形あるもの」は、常に関係しあっているのです。「心が形を求める事」は、「煩悩」がそうさせるのです。煩悩とは、仏教でいうところの欲望や執着、無明といった、人間の苦しみや煩わしさの根源とされる心の乱れや迷いのことを指します。これは、生まれ変わりを繰り返す輪廻(りんね)という仏教の教えにおいて、苦しみの原因となるものとされています。「煩悩」は自ら作り出している物であり、煩悩が私たちの日常生活や心の中に根深く関わっていることを指摘しています。日常のさまざまな出来事や感情、欲望や執着が、煩悩を醸成し増幅させる原因となっているという意味です。仏教が目指す境地は「ニルバーナ(涅槃)」です。「欲求」「苦しみ」および個々の意識の絶滅によって特徴づけられる精神到達地点です。現実は、形無きものから形成されている「因縁仮和合(いんねんけわごう」だと言う事ですね。
著者 砂川昇建