《職場の教養に学ぶ》
お題：雑用
2023年10月2日(月曜)
【今日の心がけ】そんな仕事も大切にしましょう
砂川昇建の思うところ
新人や成果の上がらない営業の考えは共通点があります。合理的で短絡的な思考力がある事です。例えば、料理店を経営したとします。合理的な考え方は、料理を作る事に最大の力点をおき、料理がうまければ絶対繁盛すると考えます。しかし、お客様は、清掃が行き届いた店内や、正確な注文処理、丁寧な接客、提供するスピードなど、様々な視点で評価しています。つまり、料理とは関係のない雑用も大切なのです。雑務の大切さは、日常的なルーチン的な作業や補助的な仕事を根気よく継続する事にあります。そして雑用は、多くの場合、組織やビジネスの成否に大きな影響を与えます。雑用を怠ると、顧客は不快な経験をし、その結果、ビジネスに対する信頼や忠誠心が低下する可能性があります。組織全体が雑務を真面目に取り組む姿勢を示すことは、お客やステークホルダーに対する信頼性を高めます。組織が細部にまで注意を払い、品質や効率性を追求していると知れば、信頼感が高まります。私も、飛び込み営業やテレアポなどをさんざん経験してきましたが、当時は、効率の良い宣伝をした方が効果が高いのではないかと業務に疑問をもっていました。弊社では、テレビCMやラジオCM、駅の看板など大規模な宣伝も行いますが大した効果はありません。現実は、野球であれば、送りバントやフォアボール、振り逃げなど、地道で手堅い作戦が確実な成果と勝利をもたらすのです。
著者 砂川昇建
