《職場の教養に学ぶ》
お題:相手の気持ちを考える
2024年6月20日(木曜)
【今日の心がけ】謙虚な心で業務に臨みましょう
砂川昇建の思うところ
ホームランを打った王貞治の謙虚さの話です。スポーツにおける勝者の態度に見られる違いは、欧米と日本の文化的な背景に深く根ざしています。これらの違いを理解するためには、各文化の価値観や社会規範を考慮する必要があります。欧米文化では、個人の達成や成功が強く称賛されます。スポーツにおいても、勝者が喜びを表現することは、個人の努力や能力を認める社会的な行動として受け入れられます。欧米では成果主義が根付いており、勝利は努力の結果と見なされます。そのため、勝利の喜びを表現することは、正当な評価を得る行為とされます。日本文化では、個人よりも集団や社会の和が重視されます。個人の成功も、チームやコミュニティの一員としての成果と見なされるため、勝者が謙虚に振る舞うことが期待されます。日本文化では謙虚さが美徳とされ、自己主張を控えることが望ましいとされます。勝者が謙虚に振る舞うことで、他者との調和や尊敬を保つことができます。欧米と日本の文化における勝者の態度の違いは、個人主義と集団主義、成果主義と謙虚さの美徳、感情表現のオープンさと抑制の違いに起因しています。これらの文化的な背景は、それぞれの社会がどのように人々の行動や態度を形成するかに深く影響しています。スポーツにおいても、これらの文化的な違いが勝者の振る舞いに反映されているのです。しかし、近年は、サッカー選手のように欧米化した感情表現が増えて来ています。
著者 砂川昇建