《職場の教養に学ぶ》
お題:本気の言葉
2023年10月27日(金曜)
【今日の心がけ】言葉を大切にしましょう
砂川昇建の思うところ
言葉は、相手を動かす事がありますが、その根本は精神であり、その力が「言霊」となって相手を動かすのでしょう。言葉の力が人を動かすエピソードとして、日本の歴史に残るものとして「吉田松陰の遺言」が挙げられます。吉田松陰は江戸時代末期の幕末、尊皇攘夷の志士であり、その短い生涯の中で多くの弟子たちに教えを説き、後の動乱に影響を与えました。吉田松陰は、自身の死後、その弟子や同志に向けて残した遺言が有名です。彼は自らが投獄されることを覚悟しており、その際に書き残した文章が、後に多くの志士たちに感銘を与えました。その中で、「一寸の光陰軽んずべからず」という言葉があります。この言葉は、一瞬の時間も軽視してはならないという意味であり、短い瞬間にも大いなる価値や可能性があるという教えを含んでいます。吉田松陰の遺言は、彼の死後も多くの志士たちによって読み継がれ、幕末の動乱や明治維新において大きな影響を与えました。「言うは易く行うは難し」と言いますが、その背景にある「気概」が心を動かすのだと思います。
著者 砂川昇建