砂川昇建会長ブログ 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

砂川昇建 職場の教養に学ぶ!~転ばぬ先の杖~

《職場の教養に学ぶ》

お題:目利き

2024年11月19日(火曜)

【今日の心がけ】真摯に指摘を受け止めましょう

砂川昇建の思うところ

新人が業務で失敗する理由は、主に視点と視野の違いから説明できます。視点とは、物事を見る角度や考え方のことです。新人は、まだ業務の流れや全体像を把握できていないため、自分の仕事の意味や重要性が理解できないことが多いです。その結果、優先順位を見誤ったり、適切な判断ができずに失敗することがあります。新人は特定の作業に集中しすぎて、全体像が見えていないため、思わぬミスにつながることが多いです。たとえば、自分の仕事がチーム全体やプロジェクトにどのように影響するのかを理解していないため、ミスが重大な問題に発展することもあります。視野とは、物事を見る範囲の広さです。新人は業務経験が浅いため、視野が狭くなりがちです。自分の担当業務にだけ集中してしまい、他の業務や部門との連携を考慮せずに行動してしまうことがあります。上司や先輩の指摘は、新人の視野を広げるためのアドバイスでもあります。視野が狭いと、新しい視点や情報に気づくことができず、同じ失敗を繰り返す可能性があります。上司からの指摘は、単に「間違いを指摘する」だけではなく、視点と視野を広げるための指導としての意味もあります。上司は豊富な経験から、どのような視点で業務を行うべきかを知っています。新人が気づけないリスクや改善点に対して、的確な指摘をしてくれます。素直に指摘を受け入れることで、自分の視点を修正し、次回の業務ではより適切な判断ができるようになります。結果的に、自分の成長スピードが早まります。上司の指摘は、自分が気づかなかった視野を広げるためのヒントでもあります。例えば、「この作業が他のチームにどのような影響を与えるか」を考える習慣が身につくことで、業務の質が向上します。人間の脳は、快楽を感じる報酬システムによって動機づけられています。しかし、上司からの指摘やフィードバックは、脳にとっては「批判」として認識されやすく、これが「面倒な気分」を引き起こす原因となります。新人が業務で失敗するのは、視点と視野の狭さからくるものです。しかし、上司の指摘を素直に受け入れ、自分の視点を修正し、視野を広げることで、成長のスピードは格段に上がります。脳科学的にも、フィードバックをポジティブに捉えることで、脳の報酬システムが働き、モチベーションが向上します。上司の指摘を恐れるのではなく、成長のチャンスとして受け入れ、実力を高める糧としましょう。

著者 砂川昇建

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