《職場の教養に学ぶ》
お題:うだつ
2024年6月4日(火曜)
【今日の心がけ】物の歴史を学びましょう
砂川昇建の思うところ
「うだつ」という言葉は、日本の伝統建築に由来するそうですね。もともと「うだつ」は、家屋の屋根の両端に設けられた防火壁のことを指します。この構造は、火災から家を守るためのものでしたが、次第に装飾的な意味合いを持つようになったそうです。特に江戸時代において、「うだつ」は富と地位の象徴とされ、裕福な商人や地主の家に見られる豪華な「うだつ」は、その家の繁栄を示すものだそうです。このことから、「うだつが上がる」という表現は、地位や身分が上がる、成功するという意味を持つようになりました。ここで小話を作ってみました。さてさて、これは江戸の町での話だ。八っつぁんという若者がいた。彼は働き者ではあったが、なぜかいつも「うだつが上がらない」と町中で噂されていた。ある日、八っつぁんが大工の棟梁に「棟梁、どうしたらうだつが上がるんですかね?」と尋ねた。棟梁は大笑いして、「八っつぁん、まずは屋根の両端にうだつを作ってみな!」と言った。「え?それだけで?」と驚く八っつぁんに、棟梁は続けて「うだつを作るには、お金も時間もかかるんだ。その準備ができたら、お前も立派な一人前だってことさ」と教えた。八っつぁんは「なるほど、うだつを上げるためにはまず頑張らないといけないんだな」と納得し、仕事に一層励むようになった。すると次第に評判が立ち、仕事も増えてきた。数年後、八っつぁんの家には立派なうだつが上がり、町中の人々は「八っつぁんもうだつが上がったもんだ」と感心して見上げるようになった。こうして八っつぁんは、うだつの上がる男として、町中にその名を轟かせたというわけ。うだつの類義語は「なりあがる」「出世する」「飛躍する」などだそうです。レッツ!ライザップ~うだつ!
著者 砂川昇建