《職場の教養に学ぶ》
お題:気力の源
2024年4月22日(月曜)
【今日の心がけ】意識して感謝を伝えましょう
砂川昇建の思うところ
松下幸之助の「感謝の心」についての話です。最近の若者は「松下幸之助」を知っているのでしょうか?「パナソニック」の知名度も、若者の間では「50%以下」だと冊子に書いてありました。当然、以前は「松下電気」とか「ナショナル」とかの名前だった事も知らないでしょうね。それは置いといて、最近は「ナーガルジュナ」の書籍を読んでいます。「ナーガルジュナ」は「龍樹」とも「小釈迦」とも言われています。「空」の考え方の第一人者です。「空」とは「0」とか「無」とかではありません。この概念は、「縁起」という言葉で表され、すべての現象が無数の因果関係によって相互に関連づけられていることを指します。又、「空」は「因縁」とも同義語と解されます。因縁は、ある事象が他の事象によって引き起こされ、また他の事象を引き起こすという、相互に絡み合った関係性を指します。又、「無自性(無我)」とも同義語と解されます。無自性(無我)とは、すべてのものが独立した実体を持たず、他のものとの関係性の中で生じるという考え方です。「空」は、すべてのものが自己発生的な実体を持たないことを指し示します。すなわち、あるものが他のものによって条件付けられ、存在するということを意味します。「色即是空」「空即是色」とも言います。分かり易く解説すると「感謝する心」は目で見る事は出来ませんが、このような振る舞いが「信頼」をつかみ「昇格」「昇進」などの目に見える形となる事です。逆に、目に見える繁栄とは異なり、目に見えない心の「驕り」や「怠慢」は「衰退」と言う現実に変化すると言う「自然現象」の事です。松下幸之助は商売人ですから「拝金主義」なのでしょうが、その「我」を捨てて「空」を重んじるという事を「感謝」と指しているのでしょう。アインシュタインの「E = mc2」も同様に、目に見えない「エネルギー」と目に見える「質量×光の速度の2乗」が同じだと解き明かしています。
著者 砂川昇建