《職場の教養に学ぶ》
お題:ヒガンバナ
2023年9月20日(水曜)
【今日の心がけ】祖先への感謝を深めましょう
砂川昇建の思うところ
石垣島に帰島すると必ずお墓の掃除に行きます。お店でお花を買ってお墓に飾り掃除をして手を合わせます。隣のお墓との境に「曼殊沙華」が植えてあります。丁度、赤い花が咲いていました。「ヒガンバナ」と「曼殊沙華」が同じ花だとは知りませんでしたが調べてみると少し違うようです。「マンジュシャゲ」というのは一般にはヒガンバナの異名で赤花ですが、仏教でいうところの曼珠沙華はこれとは別物です。ヒガンバナと同じリコリスには白い「シロバナマンジュシャゲ」(=シロバナヒガンバナ)と呼ばれるものがありますが、これはヒガンバナによく似た白花だというだけで、決してそれこそが曼珠沙華だという訳ではありません。曼珠沙華は白い花だという説と、赤い花だという説とがありますが、いずれにしてもリコリス自体が仏教の発祥の地であるインドには殆ど分布しませんので、曼珠沙華がリコリスの何かであると断定するのは無理があるでしょう。もっとも、何であるかはっきりしない以上、伝説の花ですから話の中で何をモチーフに描こうと自由ではあると思います。そう言う訳で「曼殊沙華」は実に興味深い花なのですね。
著者 砂川昇建